ロザリオブレスレット とは?

「ロザリオの祈り」を唱える際に、回数を間違わずに正確に祈るために用いる、数珠状の信心用具がロザリオです。

ロザリオブレスレットは、このロザリオを簡素化し、手首につけられるようにデザインされました。
信心用具としてはもとより、オシャレなアクセサリーとしても親しまれています。

正式な「ロザリオの祈り」について

カトリック教会では「アヴェ・マリア」を繰り返し唱えながら、聖書に記されているキリストの出来事(神秘ともいいます)を黙想して祈る「ロザリオの祈り」という信心業があります。

ロザリオは、この「ロザリオの祈り」を唱える際に、回数を間違わずに正確に祈るために用いる、数珠状の信心用具のことです。

ミサなどの典礼行為とは異なり、私的な信心業であり、祈り方(数え方)が定められています。そのため、基本的には、ロザリオの珠の数や形状はみな同じです。

正式なロザリオの祈りでは「十字架のしるし」から始まり「使徒信条」「主の祈り」「アヴェ・マリアの祈り」「栄唱」を唱えます。

※本来ロザリオは、首に掛けるものではございません。そのため、ネックレスのように輪を外すことはできません。

ロザリオブレスレットの形状

ロザリオの祈りの基本は、最初の1つめの珠で「主の祈り」を唱え、続く10個の珠で「アヴェ・マリアの祈り」を10回唱えます。結びに「栄唱」を唱えて「1連」が終わります。

一般的には、1連を五回繰り返し「1環」(ロザリオの輪)でロザリオの祈りは完成します。

この1連分の珠のみ配置されたのが、ロザリオブレスレットの基本形状です。

函館天使園のロザリオブレスレットは、上記の配置にさらに3連の珠がついています。

ロザリオの祈りは、キリストの生涯を黙想する前に3回アヴェ・マリアの祈りを唱えます。そのため、3連に連なる珠が配置されているロザリオブレスレットもあります。

3連があるものも、ないものも、どちらの形もロザリオブレスレットになります。いくつかのパターンがありますが、基本は祈りをサポートするための信心用具です。

祈りの言葉(カトリックの祈り/サンパウロ刊より)

主の祈り The Our Father

天におられる私たちの父よ、み名が聖とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行なわれる通り、地にも行なわれますように。
日ごとの糧を、今日もお与えください。
私たちの罪をお許しください。
私たちも人を許します。
私たちを誘惑におちいらせず、悪からお救いください。

アーメン。


Our father who art in heaven, hallowed be Thy name; Thy kingdom come, Thy will be done on earth as it is heaven. Give us this day our daily bread; and forgive us our trespasse as we forgive those who trespass against us. And lead us not into temptation; but deliver us from evil. Amen.

アヴェ・マリアの祈り The Hail Mary

アヴェ・マリア、恵みに満ちたかた、主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母・聖マリア、私たち罪びとのために、
今も、死を迎える時も、お祈りください。

アーメン。


Hail Mary, full of grace, the Lord is with you. Blessed are you among women and blessed is the fruit of your womb, jesus. Holy Mary, Mother of God, pray for us sinners, now and ato the hour of our death. Amen.

栄唱 Glory Be to the Queen

栄光は、父と子と聖霊に、
初めのように、今も、いつも、世々に。

アーメン。


Glory be to the Father, and to the Son, and to the Holy Spilit; as it was in the beginning, is now, and ever shall be, world without end. Amen.

アーメンとは What 's Amen

ヘブライ語で「まことに」や「そのように」という意味を表します。キリスト教においては、「確かに、そうなりますように」という意味を込めて、祈りの最後に唱えます。

黙想する事柄について

本来「ロザリオの祈り」はただ唱えるのではなく、イエスまたは聖母マリアの生涯の主な出来事を黙想しながら唱えます。黙想する出来事は、神秘または玄義(Mysteries)といわれ、喜び・苦しみ・栄え・光と4つあります。※光の神秘は、2002年に新しく加えられました。それぞれの神秘は、第1~第5まで5つに分かれており、ロザリオの輪を繰りながら5連=1環として祈ります。

教会では、1週間でイエスとマリアの生涯をすべて黙想するために、曜日を決めて黙想するように推奨しています。

サンパオリーノのロザリオブレスレットは、修道院のシスターや聖職者が祈りを込めて手作りで作っています。